the pillows ONE LIFE

青い芥子の花びらが
風もなく揺れてたら
僕のタメ息のせいだ
憶えてないけど きっとそうさ

日常の闇にくるまり
自由に縛られて
キミと夢を見た眩しさで
自分の顔 まともに覗けなくなった

汚れた僕の鏡で
写せるたった一つの
偽物じゃない光
キミは僕の光

ねじれた鎧を脱いで
旅に出た蝸牛
雨にその身を打たれて
すり滅るけど 戻らないぜ

街色の蜃気楼から
また 吐き出された
やっぱりブカブカのつま先が
邪魔だからだよって ごまかしたいけど

どんな靴を履いてても
歩けば僕の足跡
立ち止まれば それまで
僕か終る印

汚れた僕の鏡で
写せるたった一つの
偽物じゃない光
キミは僕の光

さわれないその記憶は
いつか失くしてしまうだろう
形は残らなくても
キミは僕の光

青い芥子の花びらが
風もなく揺れてたら
僕のタメ息のせいだ
憶えてないけどきっとそうさ